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梁井顧問連載コラム:熟成古酒の魅力(連載中)
第11回:My古酒の楽しみ方(4)
長期熟成酒研究会顧問 梁井宏
2012年11月22日(木)
○濃熟タイプ
このタイプは大きな変化を求めるものですから、その中に含まれる成分の多いものを選びます。
選び方の目安は、日本酒度は+よりも-の数字が大きい方が、酸度は日本酒度とのバランスを考え、マイナスの多い酒になるほど酸度の多いものが無難です。アミノ酸も量の多い方が楽しめます。
最近は日本酒度-40とか-50などという酒がありますが、そのような酒は酸度も3とか4は必要です。
熟成を積極的に進めるため、熟成温度は室温(25度)程度にし、冷蔵庫に入れる必要はありません。
中に含まれる成分が多いほど熟成にも時間がかかり、中途半端なときはオリが出て反って飲みにくく、香も味も悪くなりますが、そのオリが沈むと、その酒は一気に変わり、すばらしい熟成酒に変身します。
注意点は「生」の表示のある酒は、殺菌がされていないので長い間には腐る心配がありますから、避けたほうが安心です。
また、精米歩合が80%とか90%の酒で、色がほとんどないものは活性炭で脱色しているということですから、吟醸酒以外は、色のあるほうが変化を楽しむことができます。